★ 熱性けいれんとは?
38℃以上の発熱に伴って、乳幼児期(主に6ヶ月から5歳ぐらいまで)に起こるけいれんや一時的な意識障害を熱性けいれんと呼びます。熱の上がりはじめや下がりかけにおこりやすいです。

★ 原因は?
脳の発達が未熟なうちは、熱が出たなどちょっとしたことが脳細胞を刺激して、けいれんを起こします。この体質は、遺伝する傾向にあり、親やきょうだいなどに熱性けいれんがあった人は、起こす可能性が高くなりますが、遺伝がなくても起こることもあります。

★ 症状は?
熱性けいれんでは、多くの場合は両方の手足をピーンと硬くつっぱった後、両手両足をガクガクふるわせます。白目をむき、唇が紫色になることもあります。意識がなく、名前を呼んでも反応はありません。しかし通常の場合は、ほとんど2〜3分でけいれんはおさまります。

これは一種の鎮痛剤で、脳の興奮を抑えてけいれんを起こしにくくしますが、熱を下げる効果はありません。この坐薬は、けいれんが起こったときに使うこともありますが、主に発熱時のけいれんを予防するために使います。